頭で勉強するのでなく、五感で身に付ける

日本人は、勉強熱心です。

OECD(経済協力開発機構)が初めて実施した大人の学力テスト結果が発表されました(2013年10月)。

読解力、数学的思考力、ITを活用した問題解決能力の分野から出題されました。

読解力、数学的思考力では、参加24か国のトップだったそうです。

学校教育がよかったのか、社会人になってからの勉強がよかったのか、これからいろいろと検証されるのだと思います。

それはともかく、日本人は、知的能力が高いことは確かです。

それなのに、英会話という実践能力については、どうでしょうか

やはり苦手意識の強い方が多いですし、アジアの中でも、低いと言われます。

知的能力が高いのに、英会話能力が低いという、奇妙な現実です。

そこで、英会話の勉強を進めるに当たって、一つの提案です。

それは、これまでの学校英語や自宅での英語勉強の方法を見直すことです。

受験英語に慣れてきた私たちは、その勉強方法で、おそらく英会話も勉強していると思います。

それは、頭で考え、理解して進めるような勉強法です。

これは、知的理解のためには、よいと思います。

英語の中でも、読解などは、その最たるものですね。

文法的知識も、当てはまるでしょう。

そして、受験や試験対策では、正に王道的勉強法です。

でも、これでは、英会話の実践能力は養われないでしょう。

もちろん、単語や文法の知識は必要ですから、従来の勉強法も役立ちます。

しかし、リスニング力やスピーキング力はどうでしょうか ?

多くの方が、苦手ですよね。

したがって、苦手な方にとっては、従来の勉強法中心ではダメだということです。

では、どうしたらよいか ?

ズバッと表現すると、「頭」で「知的理解」するのでなく、「五感」で「身に付ける」ことです。

もちろん、必要な程度の頭での知的理解は求められますが、まず発想として、それを捨ててください。

五感で身に付ける、と言っても、いったいどんなことなのか、ピンと来ないかもしれません。

例えを挙げると、イメージしやすいと思います。

一つは、日本の伝統的な習い事です。

いろいろな習い事がありますね。

お茶や生け花、踊り、古武術、等など。

それらは、専門的になると、一つの修行ということになります。

よく「道」という言葉を使って、「道を追求する」とか「道を究める」とか言います。

「行」という言葉が使われていますが、これは頭で知的に理解するのでなく、身体の行いを通して体得するという意味が含まれています。

例えば、行の典型として、僧侶の修行がありますが、毎日の身体を使う日課があり、それらにひたすら励んでいます。

坐禅なども、そうですね。

あるいは、江戸時代あたりからの伝統のある古武術。

そのような伝統の中で暮らす方たちは、毎日、ひたすら稽古に励んでいます。

頭で考えるのでなく、身体で身に付けようとしているわけです。

いずれにしても、特徴は、毎日、五感を使って実践し、求めるものを身に付けようとしていることです。

「守破離」という言葉があります。

ウィキペディアでは、このように説明されています。

「日本での茶道、武道、芸術等における師弟関係のあり方の一つ。日本において左記の文化が発展、進化してきた創造的な過程のベースとなっている思想でもある。
まずは師匠に言われたこと、型を「守る」ところから修行が始まる。その後、その型を自分と照らし合わせて研究することにより、自分に合った、より良いと思われる型をつくることにより既存の型を「破る」。最終的には師匠の型、そして自分自身が造り出した型の上に立脚した個人は、自分自身と技についてよく理解しているため、型から自由になり、型から「離れ」て自在になることができる。」

 

英会話を身に付けることを、日本の芸道と同じに考えることは、もちろんできません。

でも、いくつかのヒントを手に入れることは、できそうです。

実践の中で身に付けること、そして「習うより慣れろ」です。

「習うより慣れろ」は「故事ことわざ辞典」では、以下のように注釈されています。
(http://kotowaza-allguide.com/na/narauyorinarero.html)

「あらたまって人から教えてもらうより、実際に経験を積んだり練習を重ねたりして、体で覚えていくほうが、しっかりと身につくという意味。」

 

このように置き直せば、英会話を身に付けることと、つながってくると思います。

英会話では、毎日、聴くこと・話すことです。

ここで主題にしたのは、心構えのことですが、「勉強」という従来のイメージを取っ払っていただくために、わざわざ説明させていただきました。

きず、マインドを切り替えましょう。

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